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第18ステージ アヌシー 個人T.T. 2009.07.24
7月23日 第18ステージ アヌシー 40.5km
今大会二回目となる個人タイムトライアルは、ヨーロッパ一の透明度を誇るアヌシー湖を一周する40.5km。午前11時のスタート台に立つフランセーズデジュのヨーニエ・フタロビッチは、初日プロローグのタイムトライアルで最下位だったベラルーシ・チャンピオンだが、前ステージでスキル・シマノのケニー・ファンフンメルがリタイアしたおかげで、総合でも最下位となってしまった選手。天候は曇りのち晴れ、現在24℃の気温は、晴れ間の現れるとともに30℃を超す見込み。

ジュニアクラスで世界チャンピオンにも輝いたことがあるカチューシャのミハイル・イグナチエフ(2002年)が48分45秒(平均時速49.83km/h)の好タイムを出し、暫定トップに立つ。現TT世界チャンピオンであるコロンビアのベルト・グラブシュもこれに及ばない。そこへ登場したのがサクソバンクのファビアン・カンチェラーラ。オリンピック・チャンピオンであり、今大会プロローグでも圧倒的なスピードを披露したステージ優勝の最右翼だ。スタート後、最初二つの中間計測地点ではイグナチエフに18秒遅れをとったが、28.5km地点の計測では11秒挽回し、最後フィニッシュではトップタイムを12秒刻む48分33秒でゴール。平均時速は驚きの50.051km/hを記録した。

19名が未だスタートを待つ段階で、雨が降り出した。すぐに止んだものの、コースの一部はウエットとなり、後続の選手たちを悩ませることとなる。しかし、上位陣がスタートするころにはほぼドライに転じている。サイレンス・ロットのカデル・エバンスは後半に印象的なスパートを見せた選手の一人だ。スタート後最初のチェックポイントでイグナチエフに1分7秒の遅れをとってしまったが、山岳ポイント地点でその差を27秒にまで盛り返した。アグリチュベルのクリストフ・モローも後半に追い込んだタイプ。第一計測地点を9位通過したモローは、山岳頂上でイグナチエフに7秒遅れというところまで挽回した。エバンスのタイムはカンチェラーラのタイムに1分11秒遅れる49分44秒、モローは42秒遅れの49分15秒だった。

ガーミン・スリップストリームのブラッドリー・ウィギンスは18km地点にある最初の計測ポイントまでを平均時速53.114km/hで猛然と駆けた。これはイグナチエフを1分上回るペースだ。しかしその驚きもすぐに上書きされてしまう。イエロージャージを着てスタートしたアスタナのアルベルト・コンタドールが、第一チェックポイントをウィギンスよりさらに18秒早く駆け抜けていった。25km地点の計測ではイグナチエフの記録がわずかに早かったが、他の計測ポイントではすべてファステストを塗り替えて進む。コンタドールが走るころには雨の影響はほとんどなくなっている。山岳ポイントの計測でウィギンスに30秒、カンチェラーラに15秒のリード。ラストは若干息切れしたように見えたものの、最終的にカンチェラーラのタイムを3秒刻む48分30秒でフィニッシュ、今大会2勝目を飾った。平均時速が50km/hを超えたのはコンタドールとカンチェラーラだけであり、二人はモナコのオープニング・ステージのトップ2でもある。アンディ・シュレックはこの日21位でタイムを大いに損じたが、総合2位の座は守った。この新人賞ジャージを着る優勝候補は、コンタドールに4分11秒のビハインドで残りの3ステージを走るが、逆転のチャンスは事実上、二日後のモンバントゥー頂上決戦が残るのみであろう。この日16位に終わったランス・アームストロングは5分25秒差の総合3位。しかし4位のウィギンスが11秒差、5位クレーデンを挟んで6位のフランク・シュレックが34秒差で迫っている。

映像提供:ASO
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