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第17ステージ ブールサンモリス~ル・グランボルナン 2009.07.23
7月22日 第17ステージ ブールサンモリス~ル・グランモルナン 169.5km
今大会で最も過酷と評される第17ステージは、ブールサンモリス~ル・グランボルナンを結ぶ169.5km。五つの山岳ポイントは1級が四つ、2級が一つという組み合わせ。この中にもスプリントポイントは二つ用意されている。午後0時25分にスタートしたレースに、イェンス・フォイクトの姿がない。前日の派手な落車で負傷したためである。現在走っているのは161名だ。この日観戦に訪れたのは、フランス共和国大統領のニコラ・サルコジ。レースディレクターのクリスチャン・プリュドムとともに車の中からステージを見物する。

ミルラムのリーナス・ゲルデマンは2007年のル・グランボルナン・ステージで優勝した経験があるが、まずゲルデマンから最初のアタックが飛び出した。しかし最初に成功したアタックは、5kmすぎに敢行したクイックステップのシルバン・シャバネルによってである。これに以下9名の選手たち:サイレンス・ロットのユルフン・バンデンブルーク、ラボバンクのデニス・メンショフ、ガーミン・スリップストリームのデービッド・ザブリスキー、リクイガスのフランコ・ペリゾッティ、フランセーズデジュのサンディ・カザー、ケスデパーニュのリゴベルト・ウラン、エウスカルテルのルーベン・ペレス、コフィディスのレミ・ポリオル、アグリチュベルのジョフロワ・リカトルが加わったのが8kmの地点。この後、サイレンス・ロットのカデル・エバンスが最初の上りで上昇の気配を見せるが、すぐに失速した。10km地点でこの逃げグループに追いついてきたのが、アージェードゥゼルのホセルイス・アリエタ、エウスカルテルのゴルカ・ベルドゥゴの2名。ここでランプレのマルツィオ・ブルセギン、コロンビアのマクシム・モンフォール、Bboxブイグテレコムのピエール・ロランがカウンターアタックに出る。山頂まで残り300mのところでサーベロのトール・ヒュースホウトとBboxブイグテレコムのトマ・ボクレールがメイン集団からアタックを敢行。頂上付近では雨と風が強かったが、谷に下っていくにつれ、路面はドライになっていく。ここでアージェードゥゼルのシリル・デッセルがこのステージ初のリタイア。

下り区間に入ると、サーベロのヒュースホウトが一気にトップに立つ。ヒュースホウトは第二山岳まで10kmの地点で、後続の追撃グループに1分45秒、メイン集団に5分55秒のタイム差をつけてしまった。メイン集団では、このあたりでサクソバンクが前線に位置しペースコントロールに入った。ヒュースホウトが山頂に達するころ、二列目のペリゾッティ、ケルヌ、マルティネスは45秒後方にいる。メンショフほかのグループは55秒後に通過した。メイン集団が第二山岳ポイントに到達したのは、グリーンジャージのヒュースホウトに5分5秒遅れてのことである。

ヒュースホウトは最初のスプリントポイントを1位通過し、6ポイントを稼ぐ。この時点(75.5km地点)で後方に1分30秒、メイン集団に5分30秒のアドバンテージを持っている。85km地点、メンショフとチュルカが絡み合って落車。滑りやすい路面の下りで見事嵌ってしまった。チュルカはその後92km地点でメイン集団に吸収され、メンショフは先を行かれた追撃集団にまさに追いつこうとしていたとき、再度スリップして落車。この時点でヒュースホウトは1分45秒先を悠然と走っている。三つ目の山岳頂上通過時点で、追撃集団はヒュースホウトに1分10秒差、メイン集団はこのころアスタナがペースコントロールに入っていたが、3分10秒のビハインドである。スキル・シマノのケニー・ファンフンメルがここでクラッシュ、リタイアしてしまった。第二スプリントポイント地点通過時の計測では、追撃グループは1分10秒の遅れ、ペロトンは3分10秒の遅れで変わらず。

ゴールまで残り38kmの地点でついにクイックステップのカルロス・バレードがヒュースホウトを捉える。その他の追撃集団は20秒差で後ろを走っている。メイン集団はこの時点で1分55秒差。最後から二つ目の山岳上りでサーベロのカルロス・サストレがアタックに出るが、リードをつくるまでには至らない。頂上まで残り5kmの地点でアンディ・シュレックがアタック。後方に大きなギャップをつくるが、肝心のコンタドールはまだ余裕の面持ちでついてきている。フランク・シュレックがついにここでジャンプアップ、11名のエリート集団の先頭に立つ。サストレは脱落しているが、アスタナのアンドレアス・クレーデンはこれについてきている。山頂まで残り4.5km、コンタドールとアシストのクレーデン、シュレック兄弟はついに最後の逃げグループの一人、サイレンス・ロットのバンデンブルークを捉え、レースの先頭に立った。その後頂上通過時点で、二列目のランス・アームストロング、ビンチェンツォ・ニバリ、ブラッドリー・ウィギンス、クリスチャン・バンデベルデに1分5秒のタイム差をつける。

最後の山岳へ向かう途中、サストレがパンクでストップ。タイムを大きくロスしてしまう。先頭の4名は、コンタドールのアタックをきっかけに3名になっている(脱落したクレーデンは、ゴールまで残り1kmのゲートをくぐるあたりでアームストロングとニバリに追いつかれた)。総合3位につけるガーミンのウィギンスを徹底マークしていたアームストロングは、山頂手前でガーミンの二人がすっかり余力を使い果たしていることを確認すると猛然と加速、先頭の3名を追うが、ゴールスプリントに参加するにはすでに手遅れと言えた。コンタドールはわずかに最後スプリントの姿勢を見せるが、シュレック兄弟を二人とも追い抜くことはなかった。1位でゴールラインに到着した兄フランク・シュレックは、自身2006年大会以来のステージ優勝となった。総合順位はシュレック兄弟が2位・3位を占めることとなり、追撃が及ばなかったアームストロングはフランクに30秒差の4位に後退した。コンタドールのマイヨ・ジョーヌは変わらない。

映像提供:ASO
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