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第16ステージ マルティニ~ブールサンモリス 2009.07.22
7月21日 第16ステージ マルティニ~ブールサンモリス 159km
スイス・イタリア・フランスの三国に跨る第16ステージは、生粋の山岳ステージと言えるルート。スイスのマルティニを出て有名なサン・ベルナール峠を越え、フランスのブールサンモリスに到着する159kmは、午後1時過ぎ、162名の選手が出走して始まった。大小二つのサン・ベルナール峠は、最初が超級、続いて1級の山岳となっている。この谷間に二つのスプリントポイントが設定されている。

スタートして200m、いきなりアタックに飛び出したのは、アグリチュベルのマキシム・ブエ。しかしすぐにサーベロのハイデン・ルールストンら19名が追いついてくる。10kmに差し掛かろうとするころ、最初の逃げグループ21名が形成された。メンバーは、サーベロのルールストン、ホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ、ハインリッヒ・ハウスラー、サイレンス・ロットのユルフン・バンデンブルーク、ラボバンクのローレンス・テンダム、エウスカルテルのエゴイ・マルティネスとゴルカ・ベルドゥゴ、リクイガスのフランコ・ペリゾッティにアレクサンドル・クシンスキー、コフィディスのダビー・モンクティエ、Bboxブイグテレコムのピエリック・フェドリゴとピエール・ローラン、ケスデパーニュのホセイバン・グティエレス、カチューシャのウラジミール・カルペツ、アグリチュベルのブエ、ミルラムのピーテル・ベリッツ、スキル・シマノのシモン・ゲシュケ、サクソバンクのファビアン・カンチェラーラ、ガーミン・スリップストリームのマルティン・マースカント。この逃げグループはこの時点でメイン集団に1分30秒のタイム差をつくっている。アスタナが先頭を牽くメイン集団は、最初の上り区間に入るころ、このリードを2分まで許した。数キロの後、先頭グループではペリゾッティがアタックを仕掛け前に出たが、これをカルペツとマルティネスが追う。カルペツは先頭グループの中にあって総合順位が最も高く(20位)、5分56秒以上リードして優勝すれば、マイヨ・ジョーヌを奪う可能性がある。

上り途中でマルティネスが失速し、後続の15名に吸収される。第二集団ではハウスラー、ルールストン、ゲシュケがすでに脱落している。上り区間10km地点でメイン集団は先頭の2名に3分15秒のタイム差。第二集団からは散発的にアタックが繰り出されるが、アスタナの先導するメイン集団にそれほど大きなリードをつくることができないでいる。頂上では、ペリゾッティが1位通過し、超級山岳の20ポイントと賞金5,000ユーロ(今大会の最高峰をトップ通過した者に与えられる)が贈られた。総合上位進出を窺うカルペツはまだこの山岳王に食らいついている。1分15秒後方に迫るのは、フェドリゴ、カザー、フォイクト、アスタルロサなど24名。コンタドール含むメイン集団は2分5秒遅れで頂上を通過した。

下り区間に入ると、ペリゾッティとカルペツはさらに加速し、後方で追い上げる16名に最大2分の差をつけた。さらに78.5km地点では、メイン集団に5分10秒のリードをつくることに成功した。しかしゴールまで残り60kmあまりとなった地点で、ペリゾッティらは16名の追走グループに吸収されてしまう。メイン集団はこのとき4分10秒後方にいる。ブイグテレコムのルフェーブルが単独アタックに出るが、バンデンブルークもこれに反応、先頭集団に迫る。第二山岳ポイント頂上まで18km地点でサクソバンクがメイン集団の先頭に2名選手を送り込んでペースを上げる。

頂上まで6kmの地点、バンデンブルークが猛チャージに出る。これに反応してペリゾッティもスピードを上げた。メイン集団はこの時点までに31名に絞り込まれている。ここでアンディ・シュレックがアタック。続くことができたのはコンタドールとクレーデン、ガーミンのウィギンス、リクイガスのニバリ、そして兄のフランクのみ、アームストロングは遅れている。このアタックで、サイレンス・ロットのカデル・エバンス、サーベロのカルロス・サストレが千切れてしまった。と、ここで置き去りにされたかと思われたアームストロングが突如、追い上げを開始する。頂上まで残り2kmの地点でアンディ・シュレック、コンタドールらのいるメイン集団に復帰し、周囲を驚かせた。この集団が第二山岳の頂上を通過した時点でトップとのタイム差は2分15秒、エバンスとサストレの到達はさらに2分遅れてのことである。

ゴールへと到る最後の下り区間に入った。16名に絞られたコンタドールグループの最後方を走っていたサクソバンクのイェンス・フォイクトが、派手に落車。先頭では4名が逃げ続けている。これに15秒遅れてフェドリゴ、グベール、カザー、ロッシュが追う展開。ゴールまで残り2,800m、コフィディスのモワナールがまず真っ先にアタックを敢行、3名がこれを捕捉した隙に、アスタルロサが一気に飛び出す。誰もこれについていけない。そのままトップでゴールしたバスクチームのキャプテンはこれがツール初優勝となった。6秒遅れてフィニッシュしたのはフランセーズデジュのサンディ・カザー。なんと6回目の“準優勝”となった。山岳賞レースはペリゾッティが独走、この日は敢闘賞も贈られた。59秒遅れの10位でゴールしたアルベルト・コンタドールは、22日の第17ステージもマイヨ・ジョーヌを着て走る。新城・別府両日本人選手も無事完走を果たしている。

映像提供:ASO
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